300年祭@宮城

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2012年05月06日 23:21




GW終盤の昨日は雨気と相半ばする県内を飛出し、隣県の
宮城県栗原市花山地区で毎年5月5日開催の恒例伝統行事
「花山鉄砲まつり」の会場に数年振りで向かった。






“花山鉄砲まつり”とは。




江戸時代の正徳2年(1712年)が起源の故事来歴ある祭典。

所以は仙台藩宿老で当地の領主であった遠藤守信の奥方が幼君の
病弱を憂え、蔵王権現御嶽神社に幼君の強健を祈願。その効が
顕著に現れると神の御利益に随喜し、家老の大津清常に命じて
「遠藤家足軽鉄砲組」に礼砲を放させた神事の古伝。

以来、病魔退散や健康などを祈願する行事として今日に継受。









今年は2年振りの開催且つ300周年の節目を迎え、仙台藩に
縁ある県内外の鉄砲隊4団体を招聘した記念祭だとか。








矢張り見所は鉄砲組などのパレードを締め括る
砲術演武に言うべきにも非ず。






▼遠藤家花山鉄砲組(宮城県栗原市)




↓ 演武動画(14秒・QuickTime Playerで再生)

公開終了










▼森重流砲術御鉄砲隊(東京都町田市)





公開終了

↑ 演武動画(19秒・QuickTime Playerで再生)






▼白石片倉鉄砲隊(宮城県白石市)




↓ 演武動画(10秒・QuickTime Playerで再生)

公開終了










▼住田町五葉山鉄砲伝承会(岩手県住田町)




↓ 演武動画(12秒・QuickTime Playerで再生)

公開終了










▼川越藩火縄銃鉄砲隊保存会(埼玉県川越市)




↓ 演武動画(8秒・QuickTime Playerで再生)

公開終了





各々陣羽織や武具などを身に纏い鉄砲隊に扮しながら
流派の古式技法に則り砲術演武を披露。

火縄銃は二匁から四匁程度の口径だろうか。
然れど一斉に轟かせる空砲の発砲音は迫力満点。






而して演武の最後を飾るのは、50匁以上(?)の大砲の砲術演武。




画像では伝わり難いが、会場に突然響き渡る轟音にただ圧巻。




因みに昨日は県内外から例年以上の行楽客が訪れたとか。

更にも言わず今年は岩手・宮城内陸地震や東日本大震災から
の復興に向けた“祈念”の神事となったであろう。合掌。






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