映画|モンスターズクラブ

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2012年07月22日 19:29




『その爆弾魔は、世界を愛してしまった。』




曽て18年間に亘りアメリカ全土を震撼させた爆弾魔
“ユナボマー”(セオドア・ジョン・カジンスキー)の
犯行声明「産業社会とその未来」を題材に現代の
日本を舞台に描く。上映時間72分。



とある田舎町の人里離れたライフラインと無縁の山小屋に独りで
暮し、自作の爆弾を企業などに送り続ける男、垣内良一(瑛太)。


社会から隔絶した存在の彼の目的は、混沌とした日本社会の制度や
組織を破壊することにあったが、そんなある夜を境に死んだはずの
兄ユキ(窪塚洋介)と弟ケンタ(KenKen)が度々現れ・・・








その他配役に良一の妹ミカナを草刈麻有、母ユリエは
松田美由紀、父セイジロウを國村隼、そして謎の怪物
“P”は現代美術作家のピュ~ぴるが演じる。






また本編の主要ロケ地である最上町内の原風景は特に魅力的。
而してクライマックスにはJR陸羽東線のキハ100系気動車も登場(笑)


因みに撮影は記録的な大雪に見舞われた昨年2月の
厳冬期の最中に約20日間掛けて敢行されたとか。




然れどもそれが物語に効果的な情景を映出。






孤高な男の内面を幻想的な佇まいで表現する豊田利晃監督の
作品作りは宮沢賢治の印象的な語句が伝わる結末まで注目か。






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