映画|ヲ乃ガワ-WONOGAWA-
『千年後の未来。元日本国、山形県。』
『奇跡の楽園ヲ乃ガワにて、人類史上最後の闘いが始まる―』
“映画づくりで人づくり、まちづくり”をコンセプトに2004年(平成16年)
劇場公開映画『グシャノビンヅメ』の監督・スタッフが再結集し、米沢市
小野川温泉とのコラボレーションにより4年の歳月を費やして完成した
レトロフューチャー的な世界観のサイエンス・フィクション・スリラー。
略全編の撮影が行われた地元米沢市内で2013年の先行上映を皮切りに
2014年より全国の劇場にて順次公開予定。
因みに山形県内では期間限定の公開記念キャンペーンも現在展開中だとか。
監督・脚本・編集は山口ヒロキ監督。主演に前田希美。
共演は及川奈央、深水元基、マメ山田、川本淳市、志賀廣太郎など。
上映時間1時間54分。
物語の舞台は西暦2033年に発生した“大崩壊”と呼ばれる
地球規模の天変地異以来、僅かな人類が生長らえたと云う
1000年後の山形県米沢市の新世界。
小野川温泉が位置した地域には小国家「ヲ乃ガワ」が形成され、旧世界の情報を
秘匿し国民を監視する統治機関“監視局”の支配下にあった。
10数年前に行方不明となった父親であり考古学者のアザグ(川本淳市)の
意志を貫き、仲間と共に違法な発掘調査を密かに続ける考古学者の月山
[つきやま]ヲノガ(前田希美)は、或る日の発掘作業中に1000年前の地層
から風化した携帯電話の遺物を偶然発見し、旧世界の文明を裏付ける
画像や動画のデータ復元に成功する。
頓て自身の生立ちから追究を始める国家の歴史を巡り、監視局との生死を賭けた
攻防の末に神秘的な雰囲気の弔屋女戸主、戸村チヌノ(及川奈央)の協力の元で
彼女が辿り着いた驚愕の“真実”とは・・・
低予算映画に強ちなディテールの甘さは扨措き、劇中では撮影地である
置賜弁の台詞や本県置賜地方に関連した名称の登場人物の設定なども
盛込まれ、エンドロールから窺われる映画製作を支援してきた地域住民達
の熱意は「小野川映画」のブランドイメージとして重んずるべきであろう。
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